四十九日で納骨するには?準備や費用、持ち物をチェックしよう!

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/03/14


四十九日法要と同じ日に納骨を行うケースは一般的です。ここでは四十九日に納骨する場合の準備や費用について解説します。お布施の相場や手配すべきことなど、分からないことも多いことでしょう。こちらの記事を参考にして、四十九日法要と納骨式を一緒に行う場合のさまざまな疑問を解決していきましょう。

納骨しなくていい?四十九日に納骨する理由とは

納骨は四十九日法要と合わせて行うケースが一般的ですが、必ずしも四十九日に納骨しなければいけないというわけではありません。

四十九日法要とは

故人が亡くなってから7日目に行われるのが初七日法要です。そこから7日ごとに7回行われる法要の最後にあたり、故人が極楽浄土に旅立つとされるとても大切な日であり、遺族にとっては「忌明け」となる節目とされるのが四十九日となります。

以前は7日ごとに法要を行うことも多かったのですが、現在ではそれを簡略化し、初七日法要と四十九日法要だけを執り行うことが多いようです。

納骨式はいつ行うべきか

四十九日は遺骨を納骨し、心に一区切りをつける日としてふさわしく、親族や友人、知人ら比較的多くの人が参列する法要でもあるため、納骨式を同日に執り行うことが多く見られます。また、遺族と参列者にとっても、法要と納骨式を別々に行うことによる再度の日程調整や準備などの負担が、同日に行うことで減少するという側面もあります。

しかし、四十九日までにお墓や納骨堂の用意ができない、または遺族の心情的にまだ納骨したくないなどのケースもあります。このようなときには、無理に四十九日に納骨しなくても問題はありません。納骨式は菩提寺と相談して日を改めて行うとよいでしょう。

四十九日に納骨するために必要な準備

僧侶と日程を決める

まず四十九日法要と納骨式を執り行う菩提寺の住職に連絡し、日程を決めます。当日のお布施の金額について悩む人も多いと思います。宗派によっても金額の開きが多いものですし、お渡しした後であまりに金額に乖離があって電話がかかってきたという話もよくあります。

そのようなことのないように、率直にお寺に質問するのが一番です。きちんと金額を決めているお寺も多いので、失礼にはあたりません。日程予約時にお布施の金額についても聞いておきましょう。また、納骨式に必要な卒塔婆もこの時に依頼しておきます。

石材店に彫刻・納骨の依頼をする

次に石材店にも連絡が必要です。納骨式当日までに墓石に戒名を彫ってもらう必要があります。彫刻する文字の確認や彫刻作業などに、予想外に時間がかかる可能性があるので、早めに手配するようにしましょう。石材店には納骨当日、重い墓石を移動する「カロート(納骨室)の開閉」作業もしてもらう必要があります。こちらについてもあわせて依頼し、かかる総額の費用も聞いておきましょう。

参列予定者に声をかけ会食の手配をする

日程が決定したら、参列してほしい親類、故人の友人、知人などに早めに声をかけておきます。そして参列者の人数が大体決まったら法要後の会食の手配をしましょう。会食は葬祭場やホテル、料亭などを借りて行います。昨今では会食を簡略化して持ち帰りの仕出し弁当を用意するケースなども増えていますが、遺族と僧侶、親族ら参列者で故人を偲ぶ大切な場ですので、可能であれば会食の時間を持ちたいものです。

引き出物を準備する

また、引き出物の手配も忘れずにしましょう。引き出物にはいわゆる「消えもの」と呼ばれる食品や消耗品を用意します。洗剤やタオル、お茶、コーヒー、お菓子などが昔から選ばれてきました。四十九日法要までの短い期間に用意するのが難しければ、カタログギフトも便利です。

「遺骨埋葬許可証」と「墓地使用許可証」を用意する

納骨式当日には必ず持参しなければならない物があります。それが死亡届を提出した際に自治体が発行し、火葬後に火葬場から返却される「遺骨埋葬許可証」と、墓地・霊園側から発行される「墓地使用許可証」です。こちらを忘れると当日の納骨が行えない可能性があるので注意が必要です。

納骨に必要な費用と持ち物は?

一般的な納骨式の場合、僧侶へのお布施、石材店への墓石の開閉、彫刻費用等がかかります。また納骨式後の会食費用と参列者への引き出物の費用も考えなければなりません。

費用の相場

僧侶へのお布施は宗派によって異なりますが、一般的に四十九日法要と納骨式をあわせて行う場合で5万円から10万円程度です。石材店に支払う費用としては、彫刻費用が約4万円~5万円が相場とされています。

また、カロート開閉の人件費が2万~3万円、さらには遠方から来る場合には交通費がかかるケースもあります。そして会食費用は会場代と飲食費が1人平均3,000円~5,000円程度となります。引き出物も3,000円から5,000円ほどが相場のようです。

当日の持ち物

当日の持ち物はお布施、遺骨、卒塔婆、供物、花、線香、ロウソク、遺影の写真、数珠、参列者への引き出物などですが、何よりも忘れてはならないのが「遺骨埋葬許可証」と「墓地使用許可証」です。しっかりと用意して当日に備えましょう。

まとめ

四十九日法要は親しい人々とともに故人を送る仏教の重要な法要です。そして納骨をして遺族が気持ちに一つの区切りをつける大切な日でもあります。葬儀が終わったばかりで、まだ悲しみが癒えない中、四十九日法要と納骨式のさまざまな準備と手配を進めていくのは大変なことです。しかし、当日を心穏やかに迎え、スムーズに法要と納骨を行うためにも菩提寺や葬儀社などにも相談し、費用面も含めてしっかりと準備していきましょう。

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